2017/07/13 20:59

てぬぐいバンダナのパッケージにご協力頂きました折勝商店様が折箱についての想いを語って下さいました。サンプルが送られてきた時の木の香り、和が好きな私はこの木の香りと優しい手触りに一目ぼれ。スタッフ様の優しい対応に折勝商店様とお仕事がしたいと心から思いました。

そんな素敵な折勝商店様が折箱について語って下さいました。

以下折勝商店様の言葉です。

手に取って頂いた方が心地よいと思えるパッケージを提供する。その想いをコンセプトに創業以来98年間、皆様のお役に立つ素材と容器を追及してきた折勝商店がこの度、生き方美心様のパッケージに携わらせて頂きました。

 

【次世代の人に折箱という日本の容器を紡いでいくために】

次世代の人に折箱という日本の容器を紡いでいく

日本の高温多湿な風土で、中に入れた商品を適湿にして長持ちさせる。こういったコンセプトから日本で生まれて、日本でしか流通していない折箱。私たちはこの容器を日本の方にもっと知って頂きたいという思いがあります。もちろん世界中の方に日本にこんな薄い木でできた箱があるということを知って頂きたいですし、実際に触れて頂きたいという想いで事業を営んでおります。

人と木材は切っても切り離せない間柄ですが、生活していてお家の中に木材を見ることは大分減りました。我々の生活は、快適さや効率性を重視してきました。そして、人が生きていく上で大事だけれど緊急性の低いものを段々と周りから排除してきたとも言えます。今、マクロビやライフスタイルの提案や、昔の良き日本の伝統が取り上げられるのは、一度利便性に偏り過ぎて息苦しくなった生活を、自然回帰のベクトルに戻し、本来の人としての生活を見直そうという意識の方が増えてきたからです。折勝商店の折箱に大小様々な形の容器を揃えているのは皆様のご自宅の木質化を簡単に可能にするためです。


【環境に配慮した容器をつくるために】

今、木材を使用するのは環境に優しくないと言われていますが、我々は木材と共に生きてきた歴史があります。家具も机も紙も、われわれが使うものの中にはまだまだ木材原料から作られるものが多くあります。ですので、ただ単に木材を使うのを控えるのではなく、どんな木材を使うのかの方が大事になってきています。つまり、誰が管理しているか明確な森を選び、その中で適切な方法を取って伐採された木材がどれかを選択する。木材もトレサビリティできる時代に来ています。


私たちが使っている木は、木が成長して使えるようになるまでに80年がかかります。長期的に植樹を見越して後の子供たちに森という財産を残すには1企業の力だけでは足りません。私たちは選択できる時代に生きているのです。私たちは11人がきちんと正しい情報を受け取り、自分たちで正しい判断をしなければならない岐路に立たされています。環境保全という言葉が持つ表層的なイメージにとらわれることなく、木材資源を有効に活用し、循環させていく。


まずはその意識を持つことから始めてください。あなたができる行動を、できるところから移していく。その時に初めて森が活かされるでしょう。折勝商店はそのお手伝いができるように常に最前線のリスクを背負って立つ企業であり続けます。